彼女が好きなものはホモであって僕ではない
『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』
、、、、。
このタイトルを本屋で見つけた時、
あなたは、わーおもしろそう✌️✌️✌️
なんて思いますか?
私は、なんじゃこんなもの。
どこぞのにわかオタク文化好き。サブカルな私感のある腐女子が妄想全開で書いた文学風かよ!
と思って、軽〜く嫌悪感。
嫌悪感も感じつつ、少し気になる。
だって私自身が、にわかオタク文化好き。ライト腐女子、文学少女風だから。
気にはなるけど、他にもっと読みたいものあるし、と思って他の本を色々見てました。
んで、「店長がバカすぎて」は買うの決定。
もう一冊くらい欲しいな〜ってところで、
まぁ試しに一冊こういった本も見てみようかなと思いました。
それで購入。
そんな軽い気持ちで読んでみました。
いや、むしろなんぼのもんじゃいってな気分で読み始めました。
そしたら、めちゃくちゃ大当たり💕💕💕💕
とりあえず、カンタンなあらすじとしては、
自分のセクシャリティで悩む主人公、17歳の高校生安藤純。
ゲイである彼は、男しか愛せない。
しかし一般ノンケのように普通に結婚し、子供をもうけて、温かい家庭を築きたいと思っている。
そこで、クラスメイトの三浦さんに告られたのをいい機会に、付き合ってみることにする。
本当に自分は女の子を愛せないのか?
こんなに可愛らしい三浦さんを。
話も合う彼女を。
ホントに好きになれないのか?
いや好きなはず。いけるはず。
でも、、、
どうしてもちんぽこが、、、ちんぽこが反応してくれない😭😭😭😭
みんなは当たり前にできてるのに。
どうして種の保存の本能に真逆の人間が発現するのか?
そういった、同性愛者なら誰でも一度は通るであろう悩みが、割とリアルに描かれています。
作者の麻原ナオトさんは、きっとゲイなんでしょうね。
だからこの本を誰におすすめしたいかというと、ゲイの方。
若い方なら一緒に悩み、少しでも解決に向かえれば。
そしてもう若くないアラサー以上のゲイ!
私たちも高校生の頃のあの気持ちに戻れますよ😄
そして、子供がいない私たちの分身。
それが今作の主人公。安藤純くんです。
本当におすすめなのです。
安藤純くんはQueenが好きです。
そしてそれぞれの各章のタイトルもQueenの曲名になっています。
私はQueenのことはほとんど知りません。
ですが、Queenの事さえ興味を持ちました。
そして、各章ごとのQueenの曲を聴きます。
安藤純くんはこの時この曲を聴いているんだな。Queenのこの歌に込められた意味や背景などを考え、物語のその場面、その時の心境を考えたいなと思いました。
ちょいネタバレ
物語の中盤くらいで、安藤純くんは学校から飛び降り自殺を図ります。
ゲイバレをしました。
ゲイを隠しながら三浦さんと付き合うのは悪いと思い、この子なら信頼できると思ってカミングアウトをしました。
それをクラスメイトの小野くんに聞かれてしまったのです。マジック小野。
翌日にはクラス中に知れ渡ってしまいます。
そこでなんやかんやあって、体育の授業前の着替えの時に事件は起こります。
ゲイがいると着替えづらいと、出ていけと皆に言われます。
もうやっていけないと思い、窓に足をかける。
そこです。
ここで親友の亮平が、必死で止めるんです。
ここが、私がこの物語で1番感動したシーンです。涙が出てきました。
亮平は、ゲイだとか関係ない。純くんは純くんだからと止めます。
そこで安藤純くんは、
「俺、亮平をおかずにオナニーしたことがある。変態だろ?」
亮平
「俺なんか、英語の藤センの赤いブラが透けて見えて、その日夢精した。40過ぎのババアとセックスする夢見て夢精するなんて俺だって変態だ!」
ていうシーンがあるんですが。
友達の自殺を止めるために高校生が、みんなの前で恥ずかしいことを堂々と言う。
めちゃくちゃカッコいい亮平と、かわいそうな安藤純くんに感動しました。
ネタバレ終わり
そして、大人の私は言ってやりたい。
『2人とも全然変態じゃないよ!普通だよ!!』
と、2人を抱きしめたい思いです。
苦悩、悩み、友情、感動、、
と、それだけの話もつまらないものがありますね。
大丈夫です。
下ネタあります!
安藤純くんはクラスメイトの三浦さんと付き合ってます。
ですが、それよりも前に一回り以上年上の恋人がいます。
女と付き合いながら男とも付き合う。
本当に楽しい、最高に気持ちいいセックスをしながらも普段の生活完全ノンケ。
そうさ僕たちは、ノンケにも、完全なゲイにもなれないコウモリなのさ。
それは今は置いといて。
この、一回り以上年上の恋人マコトさんとのセックス描写。
安藤純くんはネコなので、ネコの人は自分と重ねながらぜひ読んでください。
頭を撫でられたり、背中をさすられたり、アソコを触られたりした時の、10代の少年の元気よさ。
痛いくらい勃起。先端に感じる快感。
それを見事に描写しています。
読んでて自分まで気持ちよくなること請け合い(キモイ私)。
そこでも、10代の気持ちに戻れるなぁと思いました。
マコトさんとの出会い。それはSNSです。
安藤純くんは幼い頃に両親が離婚していて父がいない。
そしてマコトさんは、女性と結婚👰♀️して子供もいる。ゲイを隠しながら完全ノンケ生活をしている安藤純くんの理想系。
マコトさんが、セックス中は自分のことを「父さん」と読んでくれる若い子を募集していました。
そこに安藤純くんがピタッと当てはまったんですね。
そう。マコトさんは自分の息子(下じゃないよ)に欲情しているのだ。
そういう風に自分の欲望を満たしてくれる相手を募集するのは普通です。
だから、マコトさんも安藤純くんもお互いのことをただセックスするだけの関係。
その程度に思っているのかなと思っていましたが、そんなことは全くありません。
2人はちゃんと愛し合っているのです。
もちろんセックスは大事ですけど、それ以外の、心のつながりもしっかりある関係なのです。
だから推せるんですよね。
本当に愛おしくて、いつまでも幸せになってほしい。
この2人がどうなっていくかは、読んでのお楽しみです。
どうなったかネタバレ
結論としては別れます。
安藤純くんの成長のために。マコトさんの家族のために。
2人が上野動物園で最後のデートをするシーンがあります。
そこで別れ話をするシーンもあるんですね。
安藤純くんが大阪に引っ越してしまうため別れを切りだす。
そのあと別れたあとは人目もはばからず号泣。
そうやって人間は強くなっていくんですよね。
大阪の学校に転校した後の安藤純くんはというと、担任の先生がとても気さくで素敵な人です。
軽く恋をしてしまうような描写があります。
おそらく、この学校で過ごしていくうちにどんどん担任を好きになっていくでしょうね。
私はここで、ロミオとジュリエットを感じました。
ロザラインからジュリエットに恋心を移していくロミオ。
恋の傷を癒すのは新しい恋。
これに限ります。
だからといって尻軽だとか、浅い恋愛などでは決してないのです。
どちらも本気。
身を焦がすほどの恋。
そして若者ほどそれができるパワーがある。
まぁ、安藤純くんが大阪の担任にそこまで恋焦がれるかはまだわかんないですけど。
ノンケへの恋は辛いぜ。
おススメしたいのはゲイの方なんですが、
腐女子がこれを読んで何を思い、感じるのかも非常に気になります。
おばさんてステキ
こんにちは。
1回目の記事書いた後にも、色々読んではいたんですけどね、ダメですね。筆が追いつきません。
今回は
『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』
ですね。
今までテレビで阿佐ヶ谷姉妹さん見てると、
お姉さんのエリコさんのが目立ってる感じだし、
面白いかなって思ってましたが
今回この2人のエッセイを読んでみて、ミホさんってこんな人だったんだ〜
っていうのがわかって、好きになりましたね(^ ^)
チンパン君も性格的にはミホさん寄りかなと思います。
お二人の、地味なおばさんの(失礼(・・;))ホント特別じゃない日常は、タイトル通りのほほんとしてて
楽しく読ませていただきました。
そして、この本には2人の書き下ろし小説があるんですけど、
正直、素人の書いた小説なぞ!
ってな思いで、飛ばして、
んで最後に読んだんですけど。。
2人ともすごくお上手。
ミホさんの、「3月のハシビロコウ」は、
ミホさんが主役ですし、少し実体験も入っているのか?
いや入ってないのか。どっちか知りませんけど、
ゼリーの表現とかも、美味しそうだな〜と思わせるものがありました。
エリコさんの「ふきのとうはまだ咲かない」も、
大人の、単純じゃない恋愛が、最後までスーッと読めるような文章で書かれてて、
2つとも、ふつうに短編小説として楽しく読ませていただきました。
小説のしの字も分からないと言うのに、
こんなにステキな作品が書けるものなんだなあと思って、
と言うことはチンパン君も書けるのでは?
いつか書いてみよう!と思いました図々しくも
おほほほほ
今度東京に行ったら、阿佐ヶ谷を散策してみたいと思います。
あ、むかーし東京行ったときは、少し江古田を歩きましたよ。
江古田ちゃんの住んでた町なのねーと思いながら
タイトル忘れてるがな!追記2020/04/15
おこんにちは。
初めまして。
そう初めまして。
ようやくですよ。ようやく初ブログ書きます。
登録だけはしてたんですけどね、
私は読書家ですので、読んだ本の感想を書いていこうかなと思ってブログ立ち上げました。
時が経って自分で読んでみてこうだったか〜と思ったり、人が読む際の参考になったり(なるのか!?)すればいいかな〜と思ってたんですけど、
なかなかどうして読んだ本の内容はすぐ書かないとどんどん忘れていっちゃうし、めんどくセーと思ってちょっと空けると書けなくなっちゃいますね。
でもまあ自分のブログなんだし適当でいいかと思って思い切って書いてきます(^ν^)
第一回目に紹介するのはこの本です。
瀧波ユカリさんの30と40の間
私は臨死!江古田ちゃんが好きなので、
このエッセイ、っていうかコラム
見つけた瞬間買っちゃいました。
買ったのが2020年3月3日なんですね。
で、今感想を書くっていうと割と忘れてること多いんですが
印象として、前半は、なんか、、、うーん、私があんまり好きじゃない女って感じのこと書いてあるんですよー。
なんだろ、ちゃんとは覚えてないけどそんな印象
でも後半は私の好きな瀧波ユカリ先生って感じで、読んだ後はいい気分で終われました。
うーん何が嫌だったのかなーとパラパラーと見返してみましたら、
セックスフリーのススメ
のとこはまぁあんまり好きじゃなかったですね。
1ヶ月セックスをしなかったら、世間様からセックスレスの太鼓判を押される。
そうならないようにあの手この手でセックスをしないといけないのでは?と悩んだことがある!とのこと。しかもアラサー時代まで
こんなことで悩むなよって感じがしましたね。
自分がしたいかしたくないか。
また、相手がしたいかしたくないか。
ただ、それだけ。私はなんですけど。
世間がどう思おうがしゃらくせえっ!てな感じでいて欲しかったのは私の勝手な思い込みなんですけどね。。
あ、でももちろん最終的な感想としては、面白かったですよ。やっぱり瀧波ユカリ先生大好きですし。
妊娠出産の話もとても面白く読ませていただきました。
あーあかんなー、全然下手くそや文章。私の。
もっと良かったとこも語りたい!とも思うんですが、なんか全部書いちゃうとめっちゃ長くなっちゃうし、第一回目としてはまぁ、こんなもんかしら。
これからも、いろんな本書いていきたいと思います(忘れない内に)。
ちなみに今日は、『私をくいとめて』 綿矢りさ
を買いました。
楽しみです。
あ、ちなみに 『臨死!!江古田ちゃん』は、
いつまでも私のバイブルですよ。